一橋学院の医学部部門、「メディカルコネクト」の講師として採用いただきました。
一橋学院本体の授業も担当します。非常に良い縁があって仕事させていただくことになりました。
私が書いた、数学テキストの前書き部分を以下に紹介します。
周囲の予備校を担当する友人講師たちからも聞いていますが、今年の入試は特に厳しい。そんな中、勝ち抜く受験生になるには、やはり強い志を持ち、覚悟を持って挑むこと。
私なりの受験生への想いと期待を込めた文章になったと思います。
今年も新たな出会いとともに、全力で駆け抜ける所存です。
以下記載します↓
「医師になる」という高い志を持ち、新しい一年を迎えようとしている君へ。
医学部に入学する。そのためには数学を勉強しなければならない。
理工学部や文系学部・その他医療系学部などを受験する場合、志望校のレベルを下げれば、少し楽に合格することができます。数学も基本問題だけマスターすれば十分です。
しかし医学部を目指す場合、基本問題は当然のことながら、どの大学を目指すにも応用問題まで勉強することが必要であり、大学によってはさらなる発展問題まで必要になります。
だからこそ応用問題を早く解けるようになりたくて、基本をおろそかにしてすぐ応用問題に入り、直前期にいま一つ実力が伸びない、という受験生がとても多く見受けられます。
きっと、想いが強いからこそ結果を急ぎ、そうなるのだと思います。
「基本をおろそかにしない」とは、どういうことでしょうか?
解法を憶え、簡単な穴埋め問題を正解できるようになる、ということではありません。
定義(決められた事項)をきちんと正しく述べられるか?
(例:命題とは何か?複素数とは何か?微分とは何か? など)
定理・公式(定義をもとに導かれたもの)を証明できるか?
(例:三角関数の加法定理、相加相乗平均の関係、各種面積公式など)
まずはこの2点が最も重要です。
そのうえで、自分の解答が問われたことに対して論理的に正しいことをしているか?
正しく同値変形できているか?など、詳細を意識して一行一行進めるのです。
応用問題・発展問題と、問題のレベルが高くなるにつれて、思考すべき内容がだんだん深くなっていきます。深く思考して問題解決するには正しい基礎事項を持つことが必要です。
数学は理科などと比べ、実生活に直結する事項が少ない科目です。
大学が数学を入試科目にしている理由は、上記の通り正しい基礎事項を理解し、論理的に正しく議論を進め、問題解決する能力が身についている学生が欲しいからです。
これからの一年で医学部受験を突破する数学の力が、将来医師として活躍する君の血や肉になる。この一年で基礎事項も、論理的思考力も、問題解決能力も身に着ける。
努力は絶対に必要。しかし絶対に裏切りません。
我々講師はこれから一年、上記を効率よく身に着ける方法を伝授し、しっかり伴走します。
来春の君の栄光を信じて。