2021年度 ☆私大医学部入試変更点☆

次年度入試からセンター試験に代わる、共通テストが実施されます。
私も予想問題を考えながら予備校の教材を作成していますが、やはり誰にとっても初めてですから、ある程度当たったとしても必ず意外性のある問題が出題されるでしょう。
やはり、センター試験の頃と同様、基礎学力が必要なことに変わりはありません。

共通テストの日程については、
第1日程(1月16日17日)
第2日程(1月30日31日)のいずれかを選択、
特例追試験は2月13日14日
と確定しましたが、
各大学の入試変更点も続々発表されています。

なかでも、私大医学部の入試変更点について、いわちゃんが気になるところをあげていきますね。

①「主体性」「多様性」「協働性」(学力の3要素)に関する出願用件
慶應大(医)、日大(医)、東海大(医)では、点数化はしないが、表題の項目を出願要件に入れています。
詳しくは
慶應大(医):「主体性」「多様性」「協働性」についてどのように考え、心がけてきたかを入力。(合否判定に用いることはしない)
日大(医) :「主体性」「多様な人々との協働性」についての経験を入力。(選抜の際に評価しない)
東海大(医):「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」の経験について提出。(点数化しない)

②入試科目の変更
有名なところでは、昭和大(医)が、
「令和3年度入試より、一般選抜入試Ⅰ期・Ⅱ期で国語が選択できることになりました。数学と国語のどちらかの選択になります。」
と変更点を発表したこと。
私、数学を学ぶことの大切さをいつも伝えている身としては複雑ですが、国語の採用理由においては、大学のHPに書かれています。
もちろんそこでも学力の3要素
「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」が挙げられています。

昭和大学のインパクトが強いですが、他にも
自治医科大(医)→2次試験の小論文を、英語・数学に変更(面接は変わらずあります)
埼玉医科大→1次試験で行われていた小論文を2次試験に。(小論文は記述式、和文および英文を含む予定)
また、
関西医科大→地域枠専願(15名)、一般枠併願(10名)での推薦入試を新規実施や、募集人員の拡大、入試科目の国語をなくす(共通テスト後期)
などの変更点があります。

③大学名の変更
大阪医科大学が、大阪薬科大学と統合し、その名称を「大阪医科薬科大学」に変更します。
最近では、藤田医科大学の名称変更がありましたが、各大学が知恵を絞って工夫されているのがわかりますね。
名前は大事ですから。

特に私が気になるのは、①の各大学、「点数化はしない」というところです。
文科省が提示している「学力の3要素」に関する内容を出願用件に入れるのはとてもわかるのですが、本当に合否に関係ないのか?
私、昨年の某医科大学のAO入試(今年入学)にて、ある受験生の「推薦書」を書いていて(参考程度とされています)、
その子は大変優秀なため、私の推薦書はもちろん関係なく合格したんですが、私の推薦書がどんな風に扱われたか少し気になる感じです^^

変更点をネタにしながら言うのもなんですが、学問をしっかり学ぶということに何の変わりもなく、
OUTPUT力をつけることを念頭に、ただ「読む」だけの勉強でなく、人に自身の学んだ内容を「伝える」だけの深さを意識して勉強に取り組んでくださいね。

上記内容の詳細は、各大学発行の募集要項で確認してください☆

オンライン反転授業

皆さん、コロナ禍ではいかがお過ごしでしたでしょうか?
辛いこと、大変なことがたくさんありました。

4月に緊急事態宣言が発令され、学校も休校措置が取られていく中、私の所属する塾・予備校業界の対応も様々でした。
私は今年度、8つの予備校に出講(うち4つは医学部予備校)していますが、1箇所も授業中止とはならず、
集団授業では「授業収録」か「ZOOMやteamsなどによるオンライン授業」
個別指導も「ZOOMによるオンライン授業」もしくは「通常の対面指導」
でした。

結果、いつものように忙しく過ごし、生徒に授業を届けられている喜びの一方で、
SNSなどで、友人たちが講義動画を撮っているというのを知り、羨ましくも感じています。

また、日本数学教育学会の茨城大会が誌上発表に変更(つまり茨城での開催は中止)となりました。
誌上発表の内容が4月提出であったため、今年度の成果が反映されない形でしたが、私も昨年に引き続き発表しました。
今回入れたかった「反転授業における学習意欲のスコアリング」も、続けていきます。

さて、
オンライン授業の可能性が広がりました。
これまで私の本気で力を入れてきた「反転授業」が、より強い形で実現できています。
完全なるオンライン反転授業です。
私が収録してきた約1500本の動画が大活躍しています。
紹介しますと、

生徒3人の集団授業。講義動画→えんぷり(入試基礎問題集)→はいぷり(入試応用問題集)を動画を活用してマスターし、
はいぷりの類題「はいぷく」を記述で提出、それを3人の生徒に画面共有で公開採点します。

3人の生徒だと、画面上も私を含めて4人のやりとりとなる他、3人分の生徒の解法の比較はすごく「ほどよい」です。
医学部予備校「メディカルコネクト」、および「あざみ野塾」にて行ってきて、どちらも現在対面授業になってからも同じ形態で授業しています。
近日中に、私自身のシステムとして別途提供する予定です。
気になる方は、iwachan@enpuri.jp までお問い合わせください。

高校生(特に低学年)の状況を見ていると、学校の授業のオンライン化が出来ているところといないところでは雲泥の差があることがわかります。
幸い私が塾で関わっている生徒たちは指導出来ていますが、このままでは格差が広がるばかり。
学校で対面授業する時間が短いからこそ、今こそ、動画でINPUT、ライブでOUTPUTの面倒を見る形の反転授業、
それがさらに進化した、動画とライブのブレンド型(ハイブリッド型)授業に注目すべきと思っています。
先生方には、本当に短い時間で最大の成果を出すため、OUTPUT力をつけるところに関わってあげてほしいです。

こういうことを言い始めると熱くなりだすので、今日はこのあたりで。
まずはご挨拶として、短いですが、近況報告でした。